もともと大寺では正月に国の安泰を祈る修正会があり、二月に豊作を願う修二会が営まれていた。東大寺二月堂で執行される修二会の骨組みは十一面悔過による僧侶の修練で、十一面観音菩薩を前にして罪過ちを懺悔除去する祈りの修行。翌朝4時ころまで延々と続く六時の行法は日中作法から始まる。食堂作法を終えて一旦参籠宿所入った練行衆は内陣目指して長い階段を登り厳かに上堂していく。
初日より平衆
(ひらしゅう)七名(当日のリーダー役を時導師という)が一巡、半畳に立ち正調な称名を唱え上げ、側(時導師以外の衆)は五体を地に投げ礼拝し続ける。暗い内陣を灯す燈明の明かり。ふぅっと風で揺らぎ須弥壇に供えられた一面三合どりの壇供餅一千面が浮かび上がり、やがてダンっと力の入った五体投地の音が聴こえる。両手を上に向け、身体ごと額を地につける「一称一礼」礼拝は仏教儀礼のなかでも最も丁寧な礼拝といわれる。そのあと、五日、七日、十二日、十四日には三千遍禮拝ともいわれる数取り懺悔。百ぺーん、二百遍、三百遍、五百遍、六百遍、七百遍、八百遍、九百遍、せーん。いっせーん、二千、三千、五千、六千、七千、八千、九せーん・・・と繰り返される数取り声明には思わず指を折って数えてしまう。(H19. 3. 7撮影)
二月堂修二会 「食堂駆け抜け」
二月堂修二会 「食堂駆け抜け」
二月堂修二会 「日中作法上堂」
【二月堂修二会 「日中作法上堂」】
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