奈良市大柳生の夜支布山口神社は上出から移されたといわれており、巨岩を背後に控えた立磐神社が本来の神野宮とされています。二十人衆のうち上位八人は八人衆と呼ばれ、宮年寄り衆で同神社の年間祭祀を司り営みます。この二十人衆のうち年長者から順に一年交替で頭屋となり、同神社の分霊ともいわれている廻り明神と呼ばれる神霊を自宅に祀る習俗が続けられています。秋祭りの日、頭屋宅前庭で八人のガクニン入り衆はヒュヒュヒューの笛の音とともに「田の草取り」と呼ばれるガクウチ舞を演じると、先頭に明神さん、笛吹者、ガクニン、竹串御幣持ちの順で同神社に向かってお渡りをします。(H18.10.15撮影) |