奈良市北部の野神祭りは、田植の前に農業の神さんを祀る野神祭りが行われます。奈良市紀寺町では日が昇るころ、農家組合の方々が能登川沿いにある榎木の下の野神塚へ集まり、御幣を一本立てて、塩、洗米、お神酒、サカキを供え豊作を祈願します。現在の野神塚は10u余りの広さですが、昔はこれの3倍以上もあったと話される。古い時代の紀寺町は興福寺所領で、南は古市町まで一面に畑が広がる広大な土地であったといいます。住宅化が進んだ戦後の頃までは東の白毫寺、南は遥か向こうの祝川まで見渡せたそうです。ひとり一人がお祈りを終えると、持ってきたツマミとお酒で直会が始まります。塚の前で懐かしい昔話に話題が広がり、宴もたけなわになると、塩、洗米、お神酒を塚にばら撒き野神さんに感謝します。(H18.6. 1撮影)
奈良市紀寺町 「ノガミサン参拝」
【奈良市紀寺町 「ノガミサン参拝」】
奈良市紀寺町 「感謝の酒」
【奈良市紀寺町 「感謝の酒」】
昭和30年代の農耕の主役は牛。当時は牛を引き連れ塚の周りを三度回り、牛に酒を飲ませたそうです。牛のエサは栽培したハダカムギとイナワラにヌカを混ぜたもの。6月初旬にムギを刈り取った後、稲作田を荒起こすのだが土が固くなりなかなか耕せなかったという。
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