さなぶりとは田植えが終了した時点で行なわれます。地区全体で稲の生育と豊作を祈願する祭で、田植え仕舞いを意味します。田植え始めに降臨した田の神が、田植えが無事に終ったことで天に再び帰っていくといわれており、本来は「さのぼり」と発音するものです。さなぶりは村全体で田植え後の休息をとる村さなぶりと、個人宅のかまどに祀る家さなぶりがありますが、家さなぶりは、カマドもなくほとんどなくなっています。
田原本町の矢部地区の杵都岐神社では稲苗と小皿にもった洗い米と塩を神饌に祀り、多神社の宮司がお祓いをします。地区の人々が次々とお祓いに訪れ、おさがりに”はくせんこう”をいただきます。(H17.6.26撮影)
矢部杵都岐神社 「さなぶり神事」
【矢部杵都岐神社 「さなぶり神事」】
早乙女の「サ」は神を指して、神に仕える植女が早乙女。田植の儀式は神が下がる「サオリ」で、無事に田植が終って神を送る儀式が「サノボリ」という。このときに供えるご馳走を「サナブリ」といい「早苗饗」と書く。大阪では植えた苗にしっかりと根が張るようにと願いを込め、足の多いタコを食べる習慣があります。7月2日の半夏生(はんげしょう)の季節にはタコときゅうりの酢のあえものは夏初めのご馳走です。当地でもこの食習慣があるそうです。
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