大晦日の夕刻、大和郡山市伊豆七条町で今でも行われている行事。長い青竹を手にした子供たちは子守神社に集まってくる。地区の各家を一軒一軒ずつ巡って門口で竹先を地面につけて「フクマール、コッコッコー」と囃したてるのです。各家では用意した藁に火を点けると揃って「フクマール、コッコッコー フクマール、コッコッコー」の合唱団。火が消えかかるころにようやく終える所作。すると家人はお駄賃やお菓子を子どもにあげます。「良いお年を」と言って次の家に向かう子どもたち。新年を迎える歳神さんは穀霊と考えられる場合が多いですが、民間信仰では祖霊や自然の精霊であるとか地域によってさまざまです。山添村や宇陀市室生などでは今でも続けられていますが、盆地部で行われるのはたいへん珍しく、子どもたちだけで行われているものは記録すべき貴重な民俗行事。近い将来には男児がひとりになって継続することが難しいとされてきた。女児も参加させてなんとか繋いでいきたいと今年から参加条件を緩和された。温かい火に映しだされた女児二人は満足げな顔で2時間半の福丸迎えに喜んでトヤの家に消えていった。(H20.12.31撮影)
伊豆七条町 「フクマールフクマール、コッコッコー」
【伊豆七条町 「フクマールフクマール、コッコッコー」】
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送