条里制地割りの面影を残す環濠集落の橿原市膳夫町には、かって北門があったとされる地に地蔵さんが祀られている。環濠は地区の周りを囲むような造りであったが東西は車道に替わった。それぞれの方角には門が構えられていたという集落は、酒、醤油、味噌などを営んでいた大地主の蔵が建ち並ぶ。座敷で頭屋祭を営まれた右座の一行は緑の袴の狩衣を着たヤナギの木のヒモロギを持つ頭屋、大御幣を持った次頭屋、小御幣は子どもに大人たち六人。宮司を先頭に地区を練り歩くお渡りは左、右座の一行が出会う地蔵さんまで整然と並んでいく。(H20.10.28撮影)
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