三年間は対象となる中学三年生のオヤがいなくて空白の期間だった。そのオヤ家(当屋の家ともいう)、集めたお米とお菓子を運んでオヤに差し出し座敷にあがる。ご苦労さまでしたとジュースなどを飲み干す。お菓子もよばれてひといきつく。円座になった子どもたち。早うゲームしたいんやとねだる年少者を制止する先輩男児。頃合いを見計らってオヤはテレビゲームにOKサインをだした。早速ザックから取り出して熱中ゲームに興じる。漫画本を読んだりしている子もいる。昔はべったん遊びに夜はプロレスごっこ、枕投げだったとオヤの親は仰る。遊び方に時代文化の変遷を感じる。昼時になると座敷に膳が運ばれてオヤの昼接待。昼の膳は白御飯にドロイモ(サトイモ)、ダイコン、焼きトーフの煮染め椀。コンニャク、ホウレンソウ、ニンジンやトーフが入ったシラアエ。コウコの漬け物にカマボコとトーフ汁と決まっている。大皿にはエビフライ、ハム、鶏のカラアゲ、ウインナー、ハンバーグ、スパゲテイ、ポテトサラダなど子どもが好きなものばかり。いただきますと言ってオヤの御馳走に箸がすすむ。オヤは御飯を椀によそっていって配膳。御飯や汁もののおかわり声がでればそれに応じる。大皿にも手を伸ばす食欲旺盛な子どもたち。配膳に忙しく動き回るオヤ。この間、オヤは一切口にすることはできない。お米集めに行った子どもたちだけが食するのだ。オヤが食べることができるのは膳が終わったあとと決まっている。子どもらだけの膳の場を終えると外で鬼ごっこ。そこでもオヤは一緒になって遊んでいる。膳の場もそうだが遊びも気配りがたえないオヤなのだ。(H21. 2.21撮影)
勝原 「育ち盛り」
【勝原 「育ち盛り」】
勝原 「昼の膳」
勝原 「昼の膳」
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