お堂に座ったオヤ。スタートダッシュの勢いで次々と笹を持った子どもたちはお堂の周りを走っていく。いま何周目やと年少さんが言えばオヤはまだ五周。まだまだやと再び走り出した。笹は風を切るようにたなびいて航跡を残しているようだ。さすがに先輩たちは速く、勢いは落ちていない。13周廻ってやっと終わった堂廻り。バッタンキュウで疲れたわという年少さんの声を余所に今度はオヤ叩きが始まる。オヤを円く取り囲んだ笹竹を持つ子どもたち。バシバシと竹でしばくようにオヤを叩く。オヤは逃げずに叩かれた竹を一本ずつ折っていく。全てを折って儀式を終えた。子どもから大人への通過儀礼だとされる竹叩きの儀式。最後に竹を折るのは子どもには戻らないという覚悟を表しているものと考えられる。中学三年生のオヤは15歳。昔は元服、成人の歳であって大人社会に出る試練だともいう。オヤ叩きを終えた子どもたちは涅槃の掛け図(1670年以前とされる)の前に座し手を合わせる。(H21. 2.21撮影)
勝原 「涅槃会のお堂廻り」
【勝原 「涅槃会のお堂廻り」】
勝原 「竹叩きの儀式」
勝原 「竹叩きの儀式」
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